ヘテロクリニック

ハーブを使って集中力アップ 

ローズマリー

「若返りのハーブ」とも呼ばれ、
抗酸化作用があることでも知られるハーブです。

 

花言葉にも「追憶」とあるように、
古来から記憶力を高める効果があるとされていました。

 

ウクライナの大都市に住む13歳から17歳の学生79人を対象に行った研究です。

 

4×4のマス目の表に16種類の画像が載っているものを20秒間見て、その後どれだけ多くの画像を思い出せたかという画像記憶のテストを行ったところ
ローズマリーの香りを満たした部屋でテストを行ったグループでは成績がよかったそうです。

 

ローズマリーには、交感神経を刺激する作用があるため
集中力が増し、成績向上につながったのではないかと推測されています。

 

つまりは、
・集中力や注意力を高める
・記憶力を強化する
・意欲を向上させる、
・気分をリフレッシュさせる
効果が期待できるのです。

 

参考)
Filiptsova O.V et. al., “The effect of the essential oils of lavender and rosemary on the human short-term memory.” Alexandria Journal of Medicine, 2018, 54:1, 41-44

 

このような効果があるローズマリーですが、
先ほども言ったように交感神経を刺激してその効果が発揮されます。
そのため、以下の方には注意が必要となってきます。
・妊娠中、授乳中、乳幼児は使用を避ける
・高齢者や高血圧の方は使用に注意する
・高濃度で使用すると肌への刺激があることがある(※)
・てんかんや発作の危険性がある人は避ける

 

※ローズマリーは毛穴を引き締める、ニキビの炎症を抑える
シミやしわの改善、保湿、きめを整えるなどの効果があるともいわれていますが
敏感肌の人は使用の際には注意が必要です。

 

~ローズマリーに含まれる成分と脳の関係~
ロスマリン酸
Aβおよびαシヌクレインタンパク質の線維化や凝集を抑制するとともに、
線維化した両タンパク質を分解させる働きがあり
アルツハイマー病の予防効果が期待されています。

 

カルシノン酸
Nrf2を活性化し、ストレス源に抵抗する力を高めるだけでなく、神経突起が伸長
脳内ストレスが低下し、記憶力向上が期待される

 

ゴツコーラ (ツボクサ)

アーユルヴェーダでは、万能な薬草として最も重要なハーブのひとつです。

 

東洋でも古くから「長寿のハーブ」とされ、
脳の栄養源で精神力を養うといわれてきました。

 

WHOでは「21世紀に遺すべき植物」として挙げられています。

 

特に神経と脳細胞を活性化する効果があるとされ、
記憶力を高め老化や老衰を遅らせる働きがあり、
認知予防に効果的だといわれています。

 

その他にも
・鎮静
・抗うつ、不安、不眠の軽減
・抗菌作用
・デトックス
・止血
・利尿(むくみの軽減)
・皮膚細胞の再生(やけどや傷跡の治癒促進)、肌のトラブル改善
・血液循環の改善(血行促進、冷え性改善)
など、さまざまな効果が期待されています。

 

実は、毛髪・爪の健康、肌の美容効果から、
多くの化粧品にも使われています。

 

私たちにはなじみが薄いですが、
スリランカやベトナム、タイでは料理に使われているようですので、
知らないうちに食べているという方もいるかもしれません。

 

 味としては、セリ・ミツバと似ていますが、少し苦みがあります。
サラダ、お粥、カレー、スープ、生春巻き、炒め物などに入れて食べたり、ジュースやハーブティーなどとして飲んだりするのが一般的なようです。

 

(ゴツコラの認知機能改善には,抗酸化応答に関する海馬や前頭前野でのシグナル伝達を促進が関与)
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