舌を鍛えてフレイル予防
木ノ本景子 2024年8月7日 お知らせ
「フレイル」という言葉を聞いたことがありますか?
フレイルというのは、加齢により心身が老い衰えた状態のことで、 健康な状態と要介護状態の中間の段階を指します。
- 体重減少:意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少
- 疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3-4日以上感じる
- 歩行速度の低下
- 握力の低下
- 身体活動量の低下
のうち、
3つ以上あるとフレイル
3つ以上あるとフレイル
1~2つの場合は、フレイルの前段階(プレフレイル) の状態です。
いつまでも若々しく元気でいたいというのはだれしも思うところか と思います。
そのためには、フレイル対策は欠かせません。
フレイルの予防と対策の詳細については、下記リンク( 令和2年度長寿科学研究業績集「フレイル予防・対策: 基礎研究から臨床、そして地域へ」)を参照ください。
とはいえ、 舌の圧力とフレイルの関係は意外と知られていないかもしれません 。
フレイルになると口腔機能が衰えるといわれています。
なかでも関連するのが、舌圧です。
舌圧とは、舌を上顎の天井に向かって押す力、圧力のことをいいます。
握力の口バージョンといったところでしょうか。
舌をしっかりと上顎に押しつけることができないと、誤嚥のリスクが大きくなるといわれています。
そのせいか、舌圧が低いほど栄養状態が不良で、サルコペニアが重度だということがわかっています。
※サルコペニア:加齢や疾患により筋肉量が減少して、筋力の低下、身体機能の低下をきたすこと
つまり、いつまでも健康で若々しくいるためには、身体を鍛えるだけでなく、お口も鍛えたほうがいいというわけです。
~舌圧を鍛えるトレーニング~
1. 頬の裏に自分の舌の先をあめ玉のように押しつける。
2. 指先で舌を押して抵抗を与え、 その抵抗に負けないように舌を押し返す。
毎日、左右それぞれ5秒ずつを3セット行う
顔のゆがみやたるみにも効果があるそうなので、 やってみてください・
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