ヘテロクリニック

休み明けの脳をやさしく起こす!リスタート脳活法 

ゴールデンウィークが終わり、日常が戻ってきましたね。


 「なかなかやる気が出ない」

 「ぼーっとする」

 「眠気が取れない」

──そんな“連休ボケ”を感じていませんか?

実はこれ、脳の「リズムの乱れ」によるもの。


でも大丈夫。

ちょっとした習慣で、

脳はやさしく目覚め、スムーズにリスタートできます。

📌 なぜ休み明けは「脳がうまく働かない」の?  

🧩  体内時計の乱れ(=脳の“リズムのズレ”)

休み中に朝寝坊や夜更かしをしていた場合、
脳の体内時計(概日リズム)がズレてしまいます。

このリズムは、
睡眠の質や集中力、ホルモン分泌にも関係しており、

リズムが乱れると、朝の覚醒がうまくいかず、
「起きても頭が働かない…」という状態に。

※体内時計は脳の視交叉上核(視床下部)にあり、

光によってリセットされます。

🧩  急な“情報の洪水”による脳の過負荷

休み中はのんびりしていたのに、
いきなり仕事のメール、会議、タスク、対人関係…

この急激な情報量の増加に、

脳の前頭前野(思考や判断をつかさどる部分)が追いつけず、

「うまく頭が回らない」

「注意が散漫になる」

などの状態になります。

脳にとっては、

まるで急カーブを猛スピードで曲がるようなストレスなのです。

🧩  モチベーションをつかさどる神経系が“休みモード”のまま

やる気や集中力に関係するのが、ドーパミン神経系

休暇中は刺激が少なく、この回路も“のんびりモード”に。

そのため、そのまま復帰すると、

「やる気が出ない」

「何をしても楽しく感じない」

といった状態になりやすいのです。

 

📌 今日からできる!リスタート脳活法3選 

久しぶりに運動するとき、
いきなり全力疾走するという人は少ないと思います。
筋肉などを傷めてしまうので、
まずは準備体操からしましょうというのが定石です。
脳もそれと同じ。
連休明け、仕事が溜まっている状況をみると
ついつい全力でと思いがちですが、
やさしいウォーミングアップから始めたほうが
結果的には、効率的です。

🧩 脳活① 朝は「自然光+深呼吸」でスイッチオン

起きたらまずカーテンを開けて朝日を浴び、深呼吸を3回。

これだけで
セロトニンが分泌され、脳が覚醒しやすくなります。

 

🧩 脳活② 午前中は“単純タスク”でウォーミングアップ

いきなり重い仕事はNG。

最初は「メールチェック」「デスク整理」など
慣れた作業からスタートしましょう。

脳が「できた!」を感じると、

ドーパミンが出て、やる気のギアが上がります。

🧩 脳活③ 15時に「歩きながら脳ストレッチ」

午後に集中力が切れたら、

5分だけ外を歩く・ストレッチをするのがおすすめ。


身体を動かすと脳血流がアップし、

前頭葉(思考・判断の司令塔)が活性化します。

【参考:Oppezzo & Schwartz, Frontiers in Psychology, 2014】
🌸 やさしく始めるから、続けられる

休み明けは、つい「早く元に戻さなきゃ!」と焦りがち。
でも、脳は「やさしいリズム調整」からのほうが、スムーズに整います。

無理せず、自分のペースで。
小さな“脳の目覚まし”を積み重ねながら、心地よい日常を再スタートしていきましょう。

“脳のエンジンも、アイドリングが大事” 


ゆっくり始めて、しっかり整える。

それが、5月を健やかに過ごすコツです。

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