ヘテロクリニック

がんばり疲れに効く!脳と心の“5月リセット術” 

はじめに

がんばった“その後”に訪れる、静かな疲れ

ゴールデンウィークが終わり、気づけば5月も後半。

ふと
☔「なんだか疲れてる」

☔「やる気が出ない」

☔「気分が乗らない」

   そんな感覚はありませんか?

それは、

もしかすると“がんばりの余波”が、

脳や心にじんわり残っているサイン かもしれません。

🧠 “5月の疲れ”が静かにたまる理由 

🌙 生活リズムのゆらぎ

ゴールデンウィークのような長いお休みのあと、

生活リズムがずれて

「なんとなく頭がぼんやりする…」と感じるのは自然なことです。

これは、“ソーシャル・ジェットラグ(社会的時差ボケ)”と呼ばれ、

体内時計が「いつも通り」に戻れず混乱している状態

※ソーシャルジェットラグ(社会的時差ボケ)とは

時差がある海外へ旅行した方の中には、

時差ボケを経験した方もいるかと思います。

ソーシャルジェットラグというのは、

「平日と休日の睡眠リズムのズレ」が、

体内時計に時差のような負担を与える現象です。

✈️名前のとおり、“時差ボケ”と似た状態が、自分の生活習慣で起きる”という意味です。

たとえば、

ふだんは7時に起きる人が、

ゴールデンウィーク中はお昼まで寝るという生活をしていたとします。

そうすると、

5時間もの時差があるところに旅行したのと同じような状態に。

結果として、
  • 脳の体内時計の乱れ
  • 睡眠の質の低下
  • 気分の不安定化や抑うつ傾向
を引き起こすとされています。

📩 仕事や人間関係の再始動による情報過多

前回もお伝えしたように、

過剰な情報が入ってくると、

ワーキングメモリーが容量オーバーに。

  • 注意が分散する

  • 処理しきれず「頭がパンパン」になる

  • 判断ミスやミスコミュニケーションが増える

といったことが起きてきます。

 

 

🤯 「やらなきゃ」と思う気持ちと、身体のギャップ

「やらなきゃ」と思っているのに、身体が動かない。

それは、甘えでも、気のせいでもありません。

脳科学的には、

「意欲を出す回路(側坐核そくざかく)」と「行動を起こす回路(前頭前野)」が

うまくつながらない状態になっているのです。

ストレスや疲れがたまっていると、

脳はあなたを守ろうとして、

無意識のうちに「ブレーキ」をかけてしまいます。

 

🌡️ 気温・気圧の変化による自律神経の乱れ

5月は気温の寒暖差や、気圧の変化が激しくなる季節。

実はこれ、私たちの「自律神経」にとってはけっこうなストレス!

朝と昼の気温差が大きいと、体温調節のために自律神経がフル稼働。

また、低気圧が近づくと、耳の奥にある“気圧センサー”が反応して、

脳に「ストレス信号」が送られるのです。

こうした状態が続くと、

疲れやすさ・頭の重さ・やる気の低下などが起こりやすくなります。

 

📌  今日からできる「脳と心のリセット術」 

🧠 リセット術①|「考えること」をいったん紙に出す

ToDo、気になること、不安──

頭の中にある“もやもや”を全部書き出してみましょう


脳の作業領域(ワーキングメモリ)が空いて、思考がスッキリします。

✍️ ポイント:書き出すだけでOK。「どうにかしよう」としなくて大丈夫。

 

🌞 リセット術② 朝、5分間だけ「自然光シャワー」

朝の光を浴びると、脳の「体内時計」がリセットされます。

とくに、

ゴールデンウィーク中に生活パターンが変わったという人にはおススメ。


🍃 窓辺に立つだけでもOK!

💭 リセット術③|“1日5分のデジタル断食”

1日5分だけ、スマホやPCを手放して、ぼーっとする時間を。

脳の休息ネットワーク(デフォルトモードネットワーク)が働き、

創造性や感情の整理力が回復します。

※デフォルトモードネットワークとは、

ぼーっとしている時や特に何にも意識を向けていない時に活性化する

脳内のネットワーク です。

自己認識、共感、回想や計画、意思決定に関係するとされています。

 

🌿 リセット術④|「吸って、止めて、吐く」呼吸リセット 

4秒吸う → 4秒止める → 8秒かけてゆっくり吐く

この“4-4-8呼吸法”は、
副交感神経(リラックスモード)を刺激し、脳の緊張をほどいてくれます。

まとめ

🌸がんばるあなたに、ちょっとの余白を 

5月は、気づかないうちに“疲れの下地”がたまりやすい時期。

そんな時こそ、

「何かをする」よりも「いったん整える」が正解です。

脳も心も、詰め込みすぎず、風通しよく


小さな“リセット習慣”が、

あなたの毎日をもっと軽やかにしてくれますように。

🗒 ワンポイントまとめ

「がんばった分、きちんと整える時間を。」
それが、自分を大切にする第一歩です。

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