なぜ雨の日はペットに触れたくなるの?「幸せホルモン」から読み解く、心と体を整える雨の日の新習慣 

雨の日が続くと、なんだか気分がどんよりする。
体が重くてやる気が出ない……。
そんなふうに感じることはありませんか?
そして、そんな雨の日に限って、
いつもより愛犬や愛猫をギュッと抱きしめたくなったり、
無性に「もふもふ」したものに触れたくなったりする。
実はこれ、気のせいではありません。
太陽の光が足りない雨の日、
あなたの脳が無意識のうちに「幸せホルモン」を求めているサインなのです。
今回は、雨の日の憂鬱を吹き飛ばす「心と体のメカニズム」と、
おうちで簡単にできるセルフケアの新習慣をお伝えします。
雨の日の「どんより」は気のせいじゃない。
原因は太陽にあった!
雨の日に気分が沈んでしまう大きな原因のひとつに、
「日照時間(太陽が直接地面を照らす時間)の減少」があります。
私たちの脳内には、「セロトニン」という神経伝達物質が存在しています。
セロトニンは、不安を減らして心を落ち着かせたり、
集中力を高めたりする働きがあり、別名「幸せホルモン」とも呼ばれています。
実はこのセロトニン、
「太陽の光を浴びること」で体内で作られるという特徴があります。
つまり、太陽が顔を出さない雨の日は、セロトニンが不足しやすくなるということ。
雨の日に気分が落ち込んだり、うつうつとしたりするのは、
あなたの心が弱いからではなく、ホルモンの減少によるごく自然な反応なのです。
太陽が出ないなら「もふもふ」に頼ろう!
最強のホルモン・オキシトシン
「でも、雨の日は太陽の光を浴びられないじゃない……」
そうガッカリしなくても大丈夫です。
太陽が出ないなら、別のルートからセロトニンを増やしてあげればいいのです。
そこで登場するのが、もうひとつの幸せホルモン「オキシトシン」です。
もともとオキシトシンは、分娩時に子宮の収縮を促したり、
母乳の分泌を促したりする「女性の出産期に必要なホルモン」として知られてきました。
しかし近年の研究で、このオキシトシンには
老若男女問わずストレスを軽減させ、不安や心配を緩和してくれる
という素晴らしい働きがあることが分かってきたのです。
さらに嬉しいことに、オキシトシンがたっぷりと分泌されると、
その相互作用によってセロトニンの分泌も増えることがわかっています。
つまり、オキシトシンを増やすことこそが、雨の日の心と体を整える最強の解決策というわけです。
最新科学でわかった!動物たちが心と体を整える理由
では、どうすればオキシトシンを分泌させることができるのでしょうか。
もっとも手軽で効果的なのが「動物とのふれあい」です。
最近の科学では、
動物たちが私たちにもたらす驚きの効果が次々と実証されています。
「見つめ合う」だけで幸せになる
麻布大学の研究グループによると、犬と飼い主が見つめ合うだけで、
双方のオキシトシン濃度が上昇することがわかっています。
「触る」だけでなく、目と目を合わせる優しいコミュニケーションだけでも、私たちの心は満たされるのです。
たった10分でストレスが減る
ワシントン州立大学などの研究では、犬や猫とわずか10分間ふれあうだけで、
体内のストレスホルモン(コルチゾール)が有意に低下することが確認されています。
世代を超えた癒やしの力
ユニ・チャームと東京農業大学(太田光明教授)が共同で行ったアニマルセラピーの研究でも、
セラピー犬と関わることで高齢者のオキシトシン分泌量が増加したことが報告されています。
動物の癒やしパワーは、世代を問わず効果を発揮します。
今日からできる!雨の日を「心の充電日」にする新習慣
雨で外に出かけられない日は、
見方を変えれば「おうちでオキシトシンをたっぷりチャージできる日」です。
今日から以下の習慣を取り入れてみませんか?
- ペットとの濃厚コミュニケーション
散歩に行けない雨の日こそ、家の中でゆっくりペットと過ごすチャンス。
丁寧にブラッシングをしてあげたり、優しく撫でながら目を見て話しかけたりしてみましょう。
あなただけでなく、ペット自身のオキシトシンも増えて一石二鳥です。 - ペットがいなくても大丈夫!「可愛い動画」の魔法
「うちはマンションだからペットが飼えなくて……」という方もご安心ください。
実は、動物の可愛い動画を見るだけでもオキシトシンが分泌され、
ストレスが軽減されることがわかっています。
お気に入りの犬や猫の動画をストックしておき、雨の日の楽しみにしてみましょう。 - 人とのあたたかい関わり
もちろん、動物だけでなく人との関わりでもオキシトシンは増えます。
家族との楽しいおしゃべり、マッサージ、あるいは「誰かに親切な行動をする」ことでも分泌が高まります。
まとめ:雨の日は、無理せず自分を愛でる日に
「雨が続く日は憂鬱……」 これからは、そんなふうに自分を責める必要はありません。
「今日は太陽がお休みだから、代わりに動物や家族からオキシトシンをもらう日にしよう」と、
少しだけ視点を変えてみてください。
雨の日は、無理に頑張るのをやめて、早めにおうちに帰りましょう。
そして、愛するペットや家族との時間を楽しんだり、
あたたかい飲み物を飲みながら動物の動画を見たりして、
ご自身の心と体をゆっくりと整えてあげてくださいね。
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