音楽のもたらす効果 

音楽を聴いて心が揺さぶられる
懐かしいメロディーを聴いて当時を思い出す
といった経験がある人も多いのではないでしょうか?

 

実際、音楽にはさまざまな効果があることが分かっています。

 

音楽の持つ生理的・心理的・社会的働きを用いて
心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて
音楽を計画的、意図的に使用する音楽療法というものもあります。

 

では、音楽療法にはどのような効果があるのでしょうか?

 

不安や痛みの軽減、精神的な安定、自発性・活動性の促進、身体の運動性の向上、表情や感情の表出、コミュニケーションの支援、脳の活性化、リラクゼーションなどの効果など、音楽療法の効果は多岐にわたります。

 

でも、音楽で痛みが和らぐと聞くと不思議な感じがしませんか?

 

これは、「痛み」というものが脳で感じることから起こってきます。
美しい音楽を聴いたりコンサートに行って感動すると、痛みをすっかり忘れてしまうということはけっして珍しいことではなく、「聴覚性痛覚消失」と呼ばれています。

 

では、どのような音楽が痛みの緩和に効果があるのでしょうか?
マギル大学(カナダ)のDarius Valevicius氏らの研究によると
本人の好きな音楽が最も痛みの緩和に効果があったそうです。

 

好きな音楽を聴くと脳が活性化され、セロトニン、ドパミン、βエンドルフィンなどが分泌されるそうですから、それも関係しているのかもしれません。

 

特にβエンドルフィンは痛みを脳に伝える神経の活動を抑制して、強力な鎮痛作用を示すとされています。

 

慢性的な痛みに悩まされている方は、試してみると良いかもしれません。

 

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