失行

まず「失行」とは何かについてみていきましょう。

失行というのは、ある運動や行為に関して、

・指示された内容が分かっている

・その運動や動作、行為をやろうとする意欲がある

・それを行う身体能力はある(麻痺や協調運動障害、筋力低下、感覚障害などで行えないわけではない)

にもかかわらず、かつてはできていた運動や動作、行為ができなくなることをいいます。

失行症のみかたについて詳細をしりたいかたは下記を参照ください。

臨床失行症学

失行には、観念運動失行、観念失行、肢節運動失行、構成失行などがあります。

細かい分類に関しての紹介は省きますが、失行があると

・運動麻痺や感覚障害がないのに硬貨がうまくつかめない(肢節運動失行)

・歯ブラシがうまく使えない 歯ブラシであることはわかっているのに耳に入れてしまうなど(観念失行)

・洋服がうまく切れない (着衣失行)

といった症状が出てきます。

実際に動作を見た方が分かりやすいと思いますので、

英語にはなりますが、観念運動失行の動画です。

麻痺がないにもかかわらず、指示に従ってパントマイムをすることができません。

 

【観念運動失行】

【着衣失行】

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