医療面からみた終活-Advanced Care Planning-
自分らしい生き方とは何でしょうか。
そして、自分らしい終わりかたはどのようなものなのでしょうか。
26年の経験上、自分自身でその答えを見つけている人は少なかったように思います。
私が医師になったばかりの時代と比べると、医療業界内でも終末期医療に対する考え方は大きく変わってきているのを感じます。
その一翼を担っているのが、高齢化社会に伴う医療費の増大であることは皮肉な感じはします。
とはいえ、それが一律に延命治療をすればいいという考えから、より自分らしい終わり方とはなにかということを模索する時代へと導いてくれたのかもしれません。
終末期の医療に関しては、ある種、正解のないテーラーメイドに近いものがあるように思います。
ただ、残念なことに日本人の風習として、縁起が悪いことは口にしないというのがあるからか、家族間で終末期の話し合いがなされていないことも多く、本人の意向を想像しながら家族が決定権を持つということが多々あるのも事実です。
ただ、自分の終わり方を考えるといっても、漠然としてしまって、具体的にどうしてよいのかわからないこともあるでしょう。
『私の生き方連絡ノート』を用いて、自分がなにを大切に生きてきたのか、人生の終わりにどのような治療を受けたいのかを具体的に誰にでもわかる形で記していきます。
自分の人生をみつめる過程のなかで、自ずと答えは出てくるかもしれません。
迷うこと、疑問に思うことがあれば、今までの経験をもとにお答えしつつ、ナビゲートしていきます。
人生の終いかたを家族に委ねるのではなく、自分で決める…それは家族の負担を減らすことにもなります。
そして、逆説的かもしれませんが、自分の人生の終いかたを考えることは、今この瞬間を真剣に大切に生きることにつながると思います。
【日時】8月11日(日)10:00-12:00
【場所】ヘテロクリニック(鎌倉市長谷)
【費用】3,500円(『私の生き方連絡ノート』込み)
*二回目以降の方は、2,500円(『私の生き方連絡ノート』は持参してください)