「お酒は飲んでも飲まれるな」ー 50代からの、脳を守りながら楽しむお酒の付き合い方 

1日の終わりの晩酌や、友人との楽しい食事の席。

忙しい50代女性にとって、お酒は心を開放してくれる大切なリフレッシュタイムですよね。

しかし、「ついつい飲みすぎて翌朝後悔した…」という経験はありませんか?

実はお酒が入ったとき、私たちの脳では非常にシステマチックな変化が起きています。

今回は、脳科学の視点からお酒の酔いのメカニズムと、
これからも美味しくお酒を楽しむための「上手な付き合い方」をご紹介します。

 

1. 「ほろ酔い」の正体は、理性のスイッチオフ

お酒を飲むと、一番最初に影響を受けるのが大脳の外側にある「大脳新皮質」という部分です。
ここは「理性」を司る場所。

アルコールによってこの部分が少し麻痺することで理性が働きにくくなり、ふだん自分を制御しているブレーキがゆるみます。

これがいわゆる「ほろ酔い」の状態で、
爽やかな良い気分を味わえたり、会話が弾んだりする理由です。

しかし、この段階を過ぎて飲み進めると、
今度は大脳の内側にある「旧皮質(感情を司る部分)」まで麻痺が進み、気が大きくなったり感情的になったりします。

さらに進むと『酩酊期』に入り、「小脳」が麻痺して千鳥足になり、呂律が回らなくなります。

そして最悪の場合、呼吸中枢がある「脳幹」まで麻痺が及ぶと、命に関わる危険な状態(泥酔・昏睡期)に陥ってしまいます。

「お酒は飲んでも飲まれるな」という言葉は、まさに脳の麻痺が進むプロセスを言い当てているのです。

 

2. 50代が知っておきたい「お酒と睡眠」の関係

もう一つ、50代の私たちが意識したいのが「お酒と睡眠」の関係です。

寝付きを良くするためにお酒を飲む方もいるかもしれませんが、
実はアルコールが体内で分解される過程で自律神経が刺激され、睡眠の後半で目が覚めやすくなってしまいます。

質の高い睡眠は、アルツハイマー病などを遠ざける「脳の掃除」の役割を果たしています。

お酒によって睡眠の質が下がると、この脳の掃除が十分に行われません。

また、睡眠不足が続くことでストレスに弱くなるという「負のループ」を引き起こす原因にもなります。

 

3. 脳と体を守る、賢く楽しいお酒のルール

女性は男性に比べて体内の水分量が少なく、アルコールの影響を受けやすいという特徴があります。

これからも長くお酒を楽しむために、今日からできる「上手な付き合い方」をご提案します。

  • 「和らぎ水(チェイサー)」を味方につける
    お酒を飲むときは、同量のお水を一緒に飲むようにしましょう。
    アルコールの血中濃度が急激に上がるのを防ぎ、脳の麻痺をゆるやかにしてくれます。
    翌朝のスッキリ感も変わってきます。
  • 「ほろ酔い」でストップする勇気を持つ
    大脳新皮質のブレーキが少しゆるんだ「リラックスして楽しい状態」をゴールに設定しましょう。
  • 「休肝日」で脳の睡眠スイッチをオン
    週に数日はお酒をお休みし、脳の掃除がしっかり行われる質の高い睡眠をとる日を作りましょう。

お酒は、適量であれば心をほぐしてくれる素晴らしいツールです。

脳のメカニズムを知り、自分の体を労わりながら、大人の賢いお酒の時間を楽しんでいきましょう。

 

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